2019年4月に佐渡市議会議員となり早1年近く経ちます。
数回に分けて活動を振り返ります。
行政視察
総務文教常任委員会の行政視察に行ってきました。防災の取り組みについて三島市を訪問し、自校式学校給食の取り組みとして宝塚市を訪問してきました。
佐渡市議会 議会だより第62号(2019年11月8日 発行)
静岡県三島市
三島市の防災に対する姿勢は常に有事を想定しており、多岐に渡る訓練を実施していることが分かりました。特に「自助・共助」を担う自主防災組織の活動が活発に行われており、防災訓練の実施回数の多さには驚かされました。
現市長の危機管理意識の高さにより、様々な取り組みがなされておりますが、契機となったのは東日本大震災でした。
三島市は「駿河トラフ・南海トラフ地震」と、「相模トラフ地震」の二つの地震を被害想定としています。過去に大きい地震はなかったにもかかわらず、これだけ高い防災意識と、訓練による事前の備えを怠らない在り様には本当に驚かされます。
三島市の今後の課題は何かと質問したところ、「自主防災組織の長が交代しても、同じレベルのものを組織内で継承していけるよう普及啓発・教育活動を地道に続けていくことが重要である」と説明くださいました。
災害発生時に重要なのは、まず自助であり、次に共助、最後に「公助」が来るという基本原則を再認識できた行政視察となりました。
兵庫県宝塚市
宝塚市では、各学校の給食室で調理する自校方式を採用しています。小学校(24校)、中学校(12校)の計36校で完全給食を実施しています。
また、炊き立ての美味しい”ご飯”を提供するため、炊飯設備を整備し、学校でご飯を炊飯する「自校炊飯方式」も順次進められております。
「残飯率はどうなったか?」という質問に対して、「 自校炊飯の導入後は、全体的に残飯が減った傾向がうかがえる」と回答をもらいました。また現場では、残渣を出さない調理方法を考える取り組みも実施されています。
最後に、宝塚の学校給食がレシピ本になっていることも紹介してもらいました。何か一つ際立った取り組みを行うと、様々な方面へと広がっていくことを再確認できた視察となりました。