令和2年第1回定例会(2020年2月〜3月)での一般質問です。
自治体病院の在り方について(両津病院編)
後藤
国の診療報酬は、技術や医療提供の質に対して重点配分される時代になっている。
職員定数の抑制一辺倒ではなく、病院職員の採用を積極的に図ることで収益を高める必要がある。
両津病院も同様の考えか。
両津病院管理部長
同様の認識である。
後藤
医療技術スタッフの確保対策について、職場に休憩室や更衣室、食堂などのアメニティーが充実しているかといった要素も勤務先を選択する上で重要な要素となっている。
自治体病院の場合、休憩室など職場環境に全く配慮していない場合が多い。
両津病院ではどうか。
両津病院管理部長
休憩室はあるが、築40年近くの建物であるため、ご想像いただきたい。
後藤
新築移転の際には、アメニティーの観点からも計画に盛り込むべきであると考えるがどうか。
両津病院管理部長
正にそのようにしたいと考えている。
後藤
地方の病院では、若い医師が勤務しておらず、年齢の高い医師が勤務しているため、総じて人件費が高くなる傾向にある。
「初任給調整手当」を導入し、若い医師を引き込むための呼び水にしてはどうか。
両津病院管理部長
確保対策には有効と考える。
全国の動向等を調査する中で検討していきたい。
後藤
新両津病院の基本設計は、プロポーザルを予定しているが、何社ぐらいの応募を想定しているか。
両津病院管理部長
選択できるに足る数の応募があればと考えている。
後藤
新両津病院の目標病床稼働率はどの程度か。
両津病院管理部長
91%である。
後藤
1部屋4床室の場合、相部屋であるためインフルエンザなどの感染症患者を受け入れられず、空きが発生してしまう。
個室であれば、これに対応できるため、自ずと病床稼働率が上がり、診療報酬も上げられる。全体60床中8割以上を個室にすべきではないか。
両津病院管理部長
個室で全て埋めてしまった場合、相部屋と個室との差額料が取れなくなるため、収益性は変わってくる。
シビアなシミュレーションを次年度に行い検討したい。
しかし、一つの考え方としてそのような経営手法があるということは参考にしたい。